スレッズで話題になった「ベビーカーは車道を通るべき」という主張に、多くの子育て世代が驚きと不安を感じています。
しかし、このような誤解に惑わされることなく、法律に基づいた正しい知識を身につけることが大切です。
当記事では、道路交通法を根拠にベビーカーの正しい通行ルールや、トラブル時の対処法などについて深堀りします。
「ベビーカーは車道」はなぜ誤りなのか?
道路交通法第2条第3項第1号により、ベビーカーを押している人は「歩行者」として扱われます。
つまり、車両ではなく歩行者としてのルールが適用され、原則として歩道を通行する義務があります。
スレッズで広まった「カー(car)がつくから車道」という意見は、法的根拠がまったくなく、誤った認識です。
また、道路交通法第10条では、歩道と車道の区別がある場合、歩行者は歩道を通行しなければならないと明記されています。
したがって、ベビーカーは歩道を通行するのが法律上の正解なのです。

車道を通行しても良いケースはある?
全てのケースで歩道が利用できるわけではありません。
道路工事などで歩道が塞がれている場合や、歩道が設置されていない道路を通行する場合は、車道を通ることになります。
この時は、通常の歩行者と同じく、道路の右側端に寄って歩くのが基本ルールです。
また、保育施設などで使用される大型ベビーカーや電動アシスト付きのベビーカーについても、長さ120cm、幅70cm、高さ120cm以下、時速6kmを超えないなどの基準を満たしていれば、「小児用の車」として歩行者に分類され、歩道を通行できます。
もしトラブルに遭遇したら?
万が一、「ベビーカーは車道を通れ」といった誤解に基づく指摘を受けた場合、まずは冷静になることが重要です。
感情的に反論するのではなく、道路交通法に基づいた知識を持って対応することで、無用なトラブルを避けられます。
また、状況によっては無理に応じず、周囲の安全を確保した上で、その場を離れるのが賢明な判断です。
必要に応じて、警察や関係機関に相談することも検討しましょう。
ネット上での反応と声
ネット上では、
・「車道に出たら危なくて仕方ない」
・「ベビーカーを押す親が気の毒」
といった共感の声が多数上がっています。
一方で、
・「最近はモラルの低い人が増えていて怖い」
といった不安の声も見られます。
このような社会的議論を通じて、正しい交通ルールの理解が広まり、誰もが安心して通行できる環境づくりが進むことが期待されます。

まとめ
「ベビーカーは車道を通るべき」という主張は、完全な誤解です。
道路交通法では、ベビーカーは歩行者として明確に定義されており、歩道の通行が原則です。
誤った情報に惑わされず、正しい知識を持つことで、安心して日常を過ごせます。
子育て世代はもちろん、全ての歩行者とドライバーが思いやりを持って行動することで、安全で快適な社会が実現できるでしょう。
当記事は以上となります。
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